僕の可愛いお姫様

唇を離し、彼女に笑いかける。

「大学?そんな物は必要ない。
莉世達がどうしたって?
いずれどうせ必要の無くなる人間達だ。今居なくなろうがもう少し後だろうが、結局は時間の問題だ。
取るに足る問題じゃないよ。

俺と梅雨李。
俺には梅雨李が、梅雨李には俺が、居れば全て解決。ね?」

そうして再度、その愛らしい唇に口付けた。

「んんっ…んーっ…。」

ガシャガシャッと、彼女が暴れるたびに鳴く金属は不快で、けれどその金属こそが、俺と梅雨李を束縛してくれる、唯一の味方だった。

梅雨李があんまりにも苦しそうな声を出すから、唇を離してやる。

目に涙をいっぱい浮かべて、訴える。