僕の可愛いお姫様

次はハッキリと、梅雨李の声が漏れた。
悲鳴にも似た、その声。

彼女はほんの少し口内を膨らませて、その違和感に目を丸くする。

可愛いな、と思った。
だから夢中になってしまうんだ。
一つ一つの新しい出来事に、一々動揺を隠せない姿。
愛しい…愛しい…。

片方の手は、俺と繋がっている。
もう片方の手は、グッと俺に握られて、床に押し付けられている状態だ。

口内の「違和感」を取り除きたいのか、梅雨李は口をモゴモゴさせている。

が、

「んっ…んんっ…!!!」