僕の可愛いお姫様

「ごめんね。気付かなくて。
床ではそりゃあ眠れないよね。だったら一緒にベッドで寝よう。」

「…ちがっ…そうじゃ………って、え…?一緒に…?」

何やらモゴモゴと言った後に、梅雨李の顔には一気に落胆の色が浮かぶ。
隠す気もないらしい。

それに気付かないふりをして、梅雨李の「足枷」を外す。
カチン、と鳴る、金属の小気味良い音。
鍵の開く音に、梅雨李は息を飲んで見ている。

座り込む形の梅雨李よりも躰を低くして、「足枷」を外す。
上目遣いで梅雨李を盗み見た。
信じられない、と言いたげな顔だ。

自由に「される」と思ったのだろう。