僕の可愛いお姫様

金属音がした時、梅雨李が目覚めたのかと思った。
君はこんな「非日常」に、声を上げるかと思ったから、あれこれとどうするか思案していたんだけど、君は、そうしなかったね。

今すぐ抱き締めて褒めてあげたい気持ちをグッと抑え込む。
梅雨李の眠る顔があまりにも可愛くて、幸せだったから。

梅雨李。これからは、俺の傍で丸まって、おやすみ。

そっと触れれば震える瞼が愛しくて、
キスを一つ、また一つ…。

君はこんな行為を知りもしないで、安らかに眠る。

此処に居れば大丈夫。
何も怖くないよ。

俺が守る。

絶対に、守るよ。