思いがけない告白が彼女の中で音を立ててはじけた。

 怯えるほどの歓びが襲ってきた。ローズは目を輝かせて彼を見つめた。

 彼女の心を探ろうとするように、子爵も食い入るように見守っている。

 ダークブルーの瞳とブラウンの瞳が出会ったとき、ローズの顔に浮かんだ雑じり気のない歓喜の輝きを、彼は見逃さなかった。

 かすかに祈りの言葉を呟くと、子爵は彼女を力いっぱい抱きしめた。

 月明かりが差し込む部屋で、二人はそのまま何度も口付けを交し、愛の言葉をささやき合った。