LOVE you VOICE





「ここって・・・」



私が月野に連れてこっれた場所は

よくアニメのイベントで使われる会場。


もしかして・・・・



「月野、ここって」

「うん?今から声優様のイベントが始まる会場だよー。」


胸弾ませながら

月野は嬉しそうに会場に目を向ける。


「わたし、帰る!梓の散歩もあるし。」


すると月野は

私の腕をがっちりとつかみ


「だめっ!!今日はどうしてもなの」


強引に私を席に戻し

一息つきながら説明し始めた。




今日は、滅多に当たらない

豪華声優様のチケットがあたったらしく

どうしても見ていたいらしい。


「ね、一人じゃアレだし、お願い」

そう言われて無碍にできるはずもなく

私は止むなく頷く。


はぁ、私アニメやゲームは好きだけど

声優様はよくわかんないし・・・。




そんなことを考えるうちに


会場の電気がショートされ

ステージにのみライトがアップされる。