「大丈夫でした?」
「うん、大丈夫だよー。ほんとはね、あたしが謝るはずなのに、何でか知らないけど蒼斗が謝ってんの」
「……」
「変な話だよね、あたしが嘘ついた所為なのに。ずっと蒼斗を苦しめてた」
「……」
「なのに蒼斗はゴメンって、」
「そうですか。アオとはそれから…?」
「うん、来てくれるよ」
「寄り戻ったんですか?」
「ううん。戻ってないよ、って言うか戻れないでしょ」
何だか寂そうに笑う千沙さんから目が離せなくなってしまった。
「何で?」
「何でって、そう簡単にはね…あたしがこんなだし」
「それって関係ありますか?」
「あるに決まってるでしょ?元はといえばそれで別れたんだから」
「でも、アオは――…」
「今はこのままでいいの、ほんとに」
力強くそう言った千沙さんにこの後、何も言えなかった。
なんとなく分かる、アオの気持ちが。
アオは絶対このままじゃダメだって思ってるはず。
千沙さんの病気が原因で別れた事に認めてないと、そう思う。
でも千沙さんの気持ちも分かる。
もしもあたしだったらって…



