澄んだ空の下で


…今、何でレオに舌打ちされた?

レオは調子が狂った様に顔を顰めて視線を逸らす。


やっぱレオって最悪かも知れない。

そう思った時だった。


「てか、若菜のなんなんすか?」


面倒くさそうにレオは口を開いた。


「俺?俺は若菜ちゃんの友達」

「へー、じゃ若菜の男じゃなかったら外してもらえません?今、俺と若菜が話してるんで」


あたしが変わったんじゃなくてレオが変わったんでしょ?

昔とイメージが違い過ぎる。

なんなの、このせまり様…


こわいよ、レオ。


「あー、悪い。言い方間違えた。若菜ちゃんの男が待ってるから、俺らが優先な」


そう言ったセナさんの言葉に、不自然にもあたしの唇が揺れる。

あたしの男って、だれ?


そう思った矢先。

セナさんは親指を立てたまま、少し先に向ける。


レオがその視線に向けたと同時に視線を向けると、


「…え?」


思わず小さく声が漏れてしまった。


少し先に居るのはまさしくも恭の姿。

店の建物の壁に背を付けてダルそうにしてるのは恭の姿。


なんで、居るの?

さっきまで女と居たじゃん。