「つか、お互い謝りっこしてどーすんだよ」
「だって…。でもアオが居なかったら多分生きてないなーなんて思ったりした…-―痛ったぁー…」
突然、後頭部に軽い痛みが走った。
その所為はアオがあたしの頭を叩いたからであって。
「馬鹿な事、言ってんじゃねーよ!」
そう言ったアオは軽く息を吐き捨てた。
「だって…」
頭を擦りながら小さく呟く。
だって、ほんとにアオが居なかったら今あたしはどうしてるかなんて分んない。
アオに支えられたようなもんだ。
「はいはい。この話は終了!なんか面倒くせーわ」
「何それ…」
「あーほら、あの子…お前の友達の美奈子ちゃんだっけ?」
友達の、美奈子…
友達って言葉が今でも慣れない…
「あー…、うん」
「俺、説教されたんだけど」
アオは苦笑いをした。



