「今日、若菜ちゃんが誘ってくれた事に凄い嬉しかった。だから勝手にあたしは若菜ちゃんの友達だって思ってたんだけど、」
「……」
「でも若菜ちゃんはあたしの事、何とも思ってないみたいだけど」
「……」
「でも、あたしはそれでもいいよ。勝手にそう思ってるから」
「……」
「言われたの、椎葉先輩に」
「はい?」
思わぬ名前に美奈子に目を見開く。
「若菜ちゃんの事、よろしくって」
「はい?」
「って、別に椎葉先輩に言われたから仲良くしてるんじゃないよ?あたしは最初から若菜ちゃんと仲良くなる為に一緒にいるんだから!」
「いや、ちょっと待って…アンタ、いま椎葉先輩って言ったよね?」
「うん」
「なんでそんな会話しちゃってんの?」
「だって出会ったんだもん」
「どこで?」
「ここの店出た所で…」
「あー…」
そっか。
この店の上はあの人達の集まり場所なんだ。
中は入った事ないけど、見る限りクラブ的な感じだった気がする。
でも、なんなの一体。
なんでそんな事、美奈子に言ってんの?
訳分かんない…



