澄んだ空の下で



「俺が暇な時の退屈しのぎって事」

「なに、言ってんの?」

「でも、もーそれも面倒くせーし終了っつー事で」

「は?」

「俺も忙しいし」

「…アオ?」

「つか俺、忙しいから」


素っ気なく返したアオは面倒くさそうにため息を吐き出し背を向ける。


「ちょ、アオっ――」


その背に向かってそう叫ぶものの、アオは一度も止まる事も振り向く事もなく奥へと入って行った。


…何それ。

訳分かんない。


利用してたって、なに?

意味分かんない。



…ひどいよ、アオ。

ホントかどうかなんて分んないけど、でもあのアオの冷たい目を見ると何だか本当に思えて仕方がなった。


みんな、最低。


あたしを何だと思ってんの?

あたしは玩具じゃない。


振りまわされる為に生きてるんじゃない。


みんな何であたしを避けるの?




…ねぇ、何で?