首筋に男の唇が彷徨う。
その所為で意識が朦朧とし、今なにをされてるのかさえ分からなかった。
目に映るぼやける視界。
制服がみだらになり、胸に誰かの手が彷徨う。
…あ、あたし死んじゃうかも。
大声を叫ぶ力もなく、必死で抵抗しても敵うわけでもなく。
ただ、男達にされるがままだった。
「…-―いやーっ、」
籠る声で必死で大声を出してみた。
塞がれる所為で声なんて届く訳でもなく、意識が朦朧とする――…
「黙れよ」
微かに聞こえる男の荒れた息。
「おい、次、変われよ」
小さく耳に入って来る聞きたくない言葉。
目を開ける勇気さえなかった。
目を開けて今のこの状況を知りたくなかった。
下半身に重みを感じる。その重みが一瞬で消えたかと思うと、
「次、俺」
その声で遠のく意識が引き戻ったかのように、素早く首を振った。
「……やっ、、」
「おとなしくしろよ」
グッと肩を掴まれたかと思うと、あたしの上半身に男が覆いかぶさる。
身体が揺れ始めると同時に、吐きそうな感覚に襲われた。
…だっら、このまま死んじゃってもいい。
なんで、あたしが?
その瞬間、頬に生温かい涙が伝った。



