「流星~。彼女なんだって?」
キモイ声で、俺の腕に絡み付いてきた。
「離せ」
俺は、秋華の腕を振りほどいた。
「それより、なんで電話の相手が愛莉って知ってんだ?」
俺が、そう聞くとしまったと言うような顔をした。
まぁ、愛莉じゃねぇけどな。
「残念だが、電話の相手は椎だ」
「へぇ、椎とあの子くっついたの?
よかったじゃん。これで流星は、あの子に縛られずに自由に生きれるでしょ?
流星、今から私と…「俺が、縛られてる…だと?
俺が、いつ縛られてるっつった?
一言も言ってねぇよな?」
俺は、今までにないような低い声で言った。
そんな俺に「流星…?」顔を青ざめながら俺の名前を呼んだ。
「マジで俺の前から消えろ。
次、現れたら殺すからな」
秋華は、慌てて去って行った。

