俺の疑問は、すぐ解けた。 「愛莉ちゃんから、聞いた。 てか、泣いてたぞ。来る前に翼に慰めてもらったみたいだけどな」 翼に? 「悪いけど、秋華がそこにいるなら 尚更、愛莉ちゃんに電話を変わる事なんて出来ない。 てか、この際ハッキリ言うけど…」 俺は、椎の言ってることが理解出来なかった。 『お前に、愛莉ちゃんを渡すことは出来ない。 愛莉ちゃんを悲しませるんなら、愛莉ちゃんは俺がもらうから』 ハッキリした口調で言った椎。 「じゃあな」 椎は、そう言い一方的に電話を切った。