闇と光 弍


俺の疑問は、すぐ解けた。

「愛莉ちゃんから、聞いた。

てか、泣いてたぞ。来る前に翼に慰めてもらったみたいだけどな」

翼に?

「悪いけど、秋華がそこにいるなら
尚更、愛莉ちゃんに電話を変わる事なんて出来ない。

てか、この際ハッキリ言うけど…」

俺は、椎の言ってることが理解出来なかった。

『お前に、愛莉ちゃんを渡すことは出来ない。
愛莉ちゃんを悲しませるんなら、愛莉ちゃんは俺がもらうから』

ハッキリした口調で言った椎。

「じゃあな」

椎は、そう言い一方的に電話を切った。