闇と光 弍


すると、静かに愛莉がこの場を去ったのがわかった。

けど、俺は引き止められなかった。

こんな風にしたのは、紛れもないこの俺だから…。


愛莉を、引き止める権利なんてないと思った。


だから…俺は気付かない振りをした。