「ごめん、私もわからないんだ…」 「そっか…。あいつ、ピアスまで外してるし…」 「ピアス?」 「うん。愛莉ちゃんが前に探してくれたピアス」 あれ、すっごい大事にしてたんじゃ…。 「なんで、外したの…?」 「俺もよくわからないんだけど、多分秋華のこと吹っ切れたんじゃないかな」 「えっ…?」 いま…秋華って…。 まさか、ね…。 たまたま、同じ名前なだけだよね…。 私は、そう自分に言い聞かせた。