「お前の気持ちって、その程度かよ。呆れた」

椎は、俺に冷たく言いはなった。

「奪い返そうとか思わねぇのか?いつまでも、うじうじしてんじゃねぇよ。辛いのはお前だけじゃねぇんだぞ」

「……そう、だよな…」

「椎、サンキューな」

目が覚めた。

「あぁ。お前らがくっつかねぇと、俺が身引いた意味がねぇ。頑張れよ!」

「おう!」

「愛莉ちゃん、きっと待ってると思うから」

「あぁ。じゃ、行ってくる」

俺は、白虎の倉庫に急いだ。




絶対、愛莉は渡さねぇ。





「頑張れ、流星」

後ろから、椎の声が聞こえた気がした。