「死んでなかったのか?」

大翔は、私を隠すように立ち、椎に言った。

「まぁな。そんな簡単に死なないよ?」

「なんか用か?」

「俺は、愛莉ちゃんに用があるんだけど」

「それは、無理だな。言ったはずだ。近づくなと」

「愛莉ちゃん。さっきの続き。
愛莉ちゃんは、幸せ?」

「…」

私は、答えられなかった…。

大翔の私を握る手が震えてたから…。