「悪い、愛莉…。やっぱ、一人で探す」 そう言って和希は、部屋を出て行った。 「…和希…」 「愛莉ちゃん、ごめんね…。 愛莉ちゃんからしたら、ただのピアスだけど、和希にとっては、大切な宝物なんだ」 「誰かに、貰ったとか…?」 「まぁ、そんな感じ」 「そっか…」 私、ヒドイことしちゃった…。 ピアスなんてまた買えばいいなんて…。 最低だ…私…。