「愛莉。お前は大翔の横行け」 歩いていると、和希が耳元で言った。 「な、なんで!?」 「いいから!多分まだ機嫌直ってねぇ。 だから、愛莉が隣に行って大翔の手握れ。 んで、キスしろ! そしたら、アイツ単純だから、すぐ機嫌直る」 き、キスー!? 「無理無理!…うわっ」 私の言葉は無視で、背中を押してきた。 マジですか!? 大翔は、チラッと私を見てまた前を向いた。 やっぱり…怒ってる…。