「あのさ、さっきから黙って聞いてれば…」

「黙ってねぇじゃん」

私の言葉を遮った。

「大翔!私、こんなやつがいるんなら帰る。
また、来るときはコイツがいない時に来る」

私は、そう言って歩き出そうとした。

「……あぁ!!もう!!
悪かったよ…」

和希ってやつが、ポツリと言った。

「え?聞こえないんだけど」

うそ。ホントは聞こえてるけど、さっき私をさんざん言ったお返し。