「私、キスがいやなんじゃなくて…。
その、私ばっかりドキドキして。
流星は、余裕そうだし…だから、「俺、そんな余裕にみえる?」

流星は、私の言葉を遮り聞いた。

「う、うん…」

その瞬間、フワッと優しく包み込まれた。

「りゅ、流星!?」

「俺、余裕ねぇ」

そう言って、私の顔を自分の心臓に持って行った。

そこから聞こえるのは、速い鼓動。

私と同じくらい。

いや、それ以上速いかもしれない鼓動が、そこから聞こえてきた。