「し、い…」 ベッドの上で目を閉じている椎の顔は痛々しい傷が。 腕や足は、包帯でグルグル巻きにされてる。 「幸い、命に別状はねぇって。 今は、寝てるだけだから、心配すんな」 泣きそうな私に、流星は優しく言った。 「そっか…。椎…ごめんね…。ごめん…」 「んっ…あい、り…ちゃん?」 「椎?」 私が、呼ぶといつもの笑顔で笑って「泣かないで?」そう言った。