「じゃ、バカなんだ…」 私の言葉に、流星はムスッとした顔になって 「誰がバカだ」 と、ドスの効いた声で言った。 でも、ちっとも怖くない。 「怖くないし」 そう言うと「はぁ」と呆れたようにため息をついた。 「お前だけだぞ、そんなこと言うの」 私だけ?なにが? 「なにが?」 そう聞くと、またもやため息をつかれた。 しかも、さっきよりも深く。