「おーい、抱き合ってるところ悪いけど…。
俺の存在、忘れてない?」

椎は、怪訝そうな目で私達をみた。

あっ…忘れてた…。

「まだ、いたのか?」

流星は、冷たく言った。

でも、その表情は優しかった。

「酷っ!誰のおかげで、愛莉ちゃんと仲直り出来たと思ってんだよ!」

"愛莉"から"愛莉ちゃん" に呼び方が変わってる。

まぁ、そっちの方がいいかも。
私は、戻さないけどね。

楠より椎の方が呼びやすいしね。