・・・

私は思わず吹き出した。

・・・

翔は少し顔を赤くして、

「何が可笑しい?」

と、私に問いかける。


私は笑いながら、

「確かにその格好じゃ、

社長には見えないわね?」


・・・

頭にはタオルを巻き、

メガネをし、

口にはマスク、

服装は、ジャージ姿。

・・・

一歩間違えると、

不審者・・・かも。


「…そんなに変?」

少し不安そうに、

私に問いかける翔。


「いいえ、全然・・・

私の弟ってことで・・・

引っ越しの手伝い宜しくお願いします」


「弟?」

「そう、弟」