俺様社長は左手で愛を囁く

・・・朝。

目を覚ますと、翔の姿はなかった。

・・・

洗面と着替えを済ませた私は、

リビングに向かう。


「おはようございます」

笑顔で迎えてくれたのは幸子さん。


「社長・・・じゃなくて、

翔は?」


「翔様は朝早くに会社に向かわれました。

ここから会社までは近いから、

ゆっくり寝かせてやってほしいと、翔様が」


「・・・そうですか」

案外、優しいところもあるのね。

・・・あ。

昨夜のお礼、

言いそびれてる・・・

ちゃんと言わなくちゃ・・・

「お食事の用意をいたしますね?」

幸子さんはキッチンへと、消えて行った。

・・・

食事を済ませ、

仕事に行く為、家の外に出た私は、

思わず固まった。