「そんなに見られてると、

運転に集中できない」


「…あ、ゴメンなさい」

翔に言われ、私は急いで、目線を逸らした。

・・・

翔は、私の態度に、

クスクスと笑っていた。

・・・

待ち合わせ場所についた私たちは、

ホテルの中の、レストランへ向かう。

モデルと、そのマネージャーは、

先に来ていて、私たちを見るなり、

立ち上がって、頭を下げてきた。

・・・

「遅くなってすみません」

翔が謝った。


「いえ、私どもも今来たところですから。

早速ですが、本題に入ってもよろしいでしょうか?」

マネージャーの言葉に、

翔が頷いた。

・・・

話しは順調に進む。

でも、私の心中は穏やかじゃない。

なぜって?

それは・・・