・・・

助手席に秘書。

運転席に社長・・・

なんだか変な感じ。

私が運転できればよかったんだけど。

「…社長」

「・・・ン？」


「私、運転免許取ります」

「いや・・いい」


「なんでですか？」

「冬美に運転させたら、事故りそう」

「ん、なっ！」


「…フッ。

冗談だ。でも、本当に取らなくていい。

自分で運転するのも、いい気分転換だから」


・・・

そう言った翔は、

私の頭をクシャクシャっと撫でた。

そう言われてしまうと、

何も言い返せなくなったりして・・・


「…じゃあ、お願いします」

そう言った私は、

改めて、翔の運転してる姿を見た。

カッコいいと、何をやっても、

様になるなぁと、感心・・・