・・・

美香には、なんでもお見通しらしい。

痛いところをつかれ、

笑顔が少し引きつった。

・・・

美香の背中に、

心の中で謝った。

・・・

いつも私の事を気にかけ、

元気づけてくれる美香。

私にはなくてはならない、大事な存在。

・・・

これからもずっと、

美香には私の一番の親友でいてほしいと

願っていた。


・・・

私は突然鳴りだした

電話にビクッとなった。

そして咄嗟に、電話に出ると、

社内電話・・・


「早乙女部長をお願いしたいのですが」


「・・・早乙女は私ですが、

何の御用でしょうか?」


「私は社長秘書の、綾野、と、申します」

社長秘書?!

一体何の用だって言うのよ?