【マイクside】

冬美の涙は、

本当に綺麗だった。

・・・

僕の為に見せてくれた笑顔も。

まるで、女神なんじゃないかと

錯覚してしまう程。

・・・

本当は、

冬美に恋をしていた。

喋れない僕が、

始めて言った愛の言葉。

『I love you』

それは決して声には出せない言葉。

だからこそ、

冬美に伝えられたのかもしれない。

例え彼女に気持ちが伝わっていなくても、

僕自身が彼女に言う事が出来た。

それだけで、満足。


・・・

冬美と、彼は、

美男美女の、本当に

お似合いのカップルだと思う。

・・・

もし彼が、

情けない男なら、

奪うつもりでいた事は、

誰にも言わない

トップシークレット・・・