それからは筆談をした。

彼の名前はマイク、歳は18歳。

学校にも行ってるが、

最近は行っていないとか…

何やら悩みがあるらしく。

・・・

私と悩みを持つと言うことは同じ。

それで親近感が湧いたのか、

マイクと仲良くなった。

・・・

それからは、

友達として、よく、あちこちに、

一緒に出掛けるようになった。

・・・

「最近は、少し、笑えるようになったみたいね?」

薫子さんが嬉しそうに言う。

・・・


「・・・はい、

こっちで友達が出来たんです。

悩みは違うけど、お互い悩みを話し合えて、

なんだか、胸のつかえが

少しずつだけど、取れて来たみたいで」



「・・・そう、それはよかった。

じゃあ、その子には、感謝しなきゃね?」


「はい」