「田辺、美香」
宣伝部に入るなり、
オレは美香の名前を大声で呼んだ。
その声に驚き、
社員達が一斉にこちらを向く。
だが俺は、
そんな事お構いなしに、
もう一度、美香の名を呼んだ。
・・・
「…社長。
田辺美香は私ですが?
何の御用でしょうか?」
「大事な用件がある。
ちょっと来てくれ」
オレの言葉に、
怪訝な顔をする美香。
「私にはありませんが…
私の親友を傷つけた貴方には」
「…親友、
冬美の事、か?」
美香は黙って頷く。
「その冬美の事だ。
四の五の言ってないで、来い」
「え、ちょっと?!」
宣伝部に入るなり、
オレは美香の名前を大声で呼んだ。
その声に驚き、
社員達が一斉にこちらを向く。
だが俺は、
そんな事お構いなしに、
もう一度、美香の名を呼んだ。
・・・
「…社長。
田辺美香は私ですが?
何の御用でしょうか?」
「大事な用件がある。
ちょっと来てくれ」
オレの言葉に、
怪訝な顔をする美香。
「私にはありませんが…
私の親友を傷つけた貴方には」
「…親友、
冬美の事、か?」
美香は黙って頷く。
「その冬美の事だ。
四の五の言ってないで、来い」
「え、ちょっと?!」

