それからの私は、

もぬけの殻のようだった。

・・・

仕事はしてても、

心ここにあらずと言った感じで。

・・・

何も考えたくなかった。

・・・

仕事も、

何もかも…

部長と言う役職なのに、

こんな事ではいけないのは分かってる。

それでも、

手に付かないのだ。

・・・

「ねぇ、冬美」

とある日曜日。

相変わらず美香の家にいた私は、

美香の呼び声に、

無言で振り返った。

・・・

「しばらく、会社を休んで、

ホームステイでもしない?」

・・・

突然の提案に、

驚きを隠せなかった。