「翔」


「黙って言うことを聞いてろ。

仕事もしばらく休め、いいな?」


「・・・」


・・・

それから2.3日は寝込んだ私。

・・・

4日目には、体もだいぶ良くなり、

翔が仕事に行ってる間に荷物をまとめ、

帰ってくる前に、家を出た。

・・・

翔の顔を見たら、

別れられなくなりそうだったから。

・・・

私の行先は。

・・・

「いらっしゃい。さ、中入って?」


「…うん、ありがとう、美香」

・・・

私のたった一人の親友、美香の元だった。