仕事が終わり、

後片付けをしていると、

いつものように、

翔が私を迎えにきた。

「相変わらずまた仕事か?」

溜息交じりに言われ、

ちょっぴり微笑む。

・・・

「翔こそ、

仕事で疲れてるでしょう?

毎日迎えに来てくれなくていいのよ?」


「オレは別に疲れる事はない。

冬美の方が心配だ。こうやって迎えに来ないと、

いつまでも仕事をしてるだろ?」


そう言いながら、

私のカバンを持った翔。

・・・その時、

私のカバンから手帳が落ちた。

・・・

その中の写真に、

翔は釘付けになる・・・

「…翔」

「…これが先輩?」

「・・・」

私は黙って頷いた。