8時を回った頃に、 大抵俺は学校に着く。 女子達はヘアアイロンやら化粧やらで、 この時間帯は教室ではなく、 トイレにいるらしい。 「あ、彰君おはようー!」 「おぅ! おはよう、恵ちゃん」 「もう名前覚えてくれたの? 嬉しいなぁ!」 俺の隣りの席の ショートヘアの恵ちゃんが、 俺に向かって喜んだ。 でも、 はっきり言って、 俺は、 この手の女子は 苦手だったりする…… なんでかって? 付き合ったらウザいんだよなぁ、 こういうキャピってる女…… 愛想笑いが得意な俺の本心は、 これである。