「…ウィダル…どうかしたの?……アリアのこと?」

「そうだ…魔王は今アリアを狙っている…奴からあいつを守らなきゃならないんだ」


「…どうすれば…まだ…あなたひとりだけでは魔王を倒すのは難しいのでしょう?」



「そうだが…」




その時…




「あ、いた」


見ると、アイレンが息を切らしながら教会に入ってくる。


「…ウィダルとリナールさん…何か関係…あるんですか?」


ニコラが首を傾げながらふたりを交互に見る。


「…ええ…まあ……ところでウィダル、アイレン達と何かありましたの?」


「…闘う約束をしたんだ…」


「闘う約束?」



「ああ…たとえ天使の羽を持っていたとしても、弱い者では役に立たないからな、こいつが俺に勝てたなら…魔王を共に倒すと決めた」