『そ、そうなの?』


そう聞くと、チッと舌打ちをする。


『ほんと、素直に彼女呼ぶからーとか言えばいいのにさ?二人きりがいいからーとか』

『嬉しい。』


だってそこまでして二人きりの時間
作ってくれたんだもん。


『そ、そうか』


『まぁ可愛い。私も旦那にかまってもらわなきゃ』


お姉さん、結婚してるんだ…。

いいなぁ。
幸せなんだろなきっと、

『さて、私は帰るけどわかってるわよね聖。』

『わかっとるっつの』


『ならいいわ。気を付けて聖愛ちゃん。じゃあね』


『は、はい!』


ニッコリ笑って
帰ってくお姉さんを見送って。

少し無言の私達。


『あ、水原、うれしかったよ?』


そう言ってみた。