和人side




俺は鈴を抱きかかえてあと少しの

病院まで全速力で走った


右足が疼いた

でもそんなの今は関係ない……!




ウイィン――

「あ、浅井さん!!!」



病院のドアが開くとすぐそこに

浅井さんが歩いていた



「す、鈴ちゃん!!大丈夫!?」

「早く、早く鈴を助けてください!」



ザワザワと騒ぐ患者達

集まってくる看護師達




鈴―――――

死ぬな、死ぬなよ―――!!!