和人side





ちょっと寝るね



そう言った鈴の目は少し潤んでた



2回目の当たりにした鈴の

病気の症状らしきもの――




「あ、浅井さん」


俺はナースステーションにいる

浅井さんに声をかけた



「あら横井君、珍しい」

「聞きたい事あるんだけど」

「あるんですけど、でしょ」

「……あるんですけど」



浅井さんは満足した笑みを浮かべ

ナースステーションから手招きした