「あ、もう着いちゃった」

「ほんとに近いんだな」

「うん。家から近い高校選んだから」

「ここからだったら俺の家までの抜け道ある!逆にこっちの方が近いわ!胡桃といつでも一緒に行き帰りできる」

「ありがとう隼人」

「じゃあな」

「ま、待って!」
私はつい隼人の腕を掴んでしまった

「まだ帰りたくない。」
なに言ってるんだろ私っ!

「ごめん、なんでもないっ」

「俺も」

「へ?」

「俺もまだ胡桃と一緒にいたい」