夏のおくりもの


荷物の中には、今日の連絡と一緒に祭りのイベントと思われる少し丈夫な紙で書かれたパンフレットが入っていた。

「ああそれねえ。もうすぐここらで大きなお祭りがあるんだよ。」
「お祭り?こんなところで?」

‘こんなところ‘というのはちょっと失礼だったかもしれない。

「歌奈ちゃんのような都会から来た子ならちょっと考えられないかもしれないけどね、ここも昔は結構栄えてた町だったんだよ。」

こんな話を聞くと、この人もここの町の人なんだなあ、と改めて実感させられる。

「今は引越しして、人もほんの数千人しかいないんだけどねえ。」

なぜだろう。
私はそのとき、この人がちょっと寂しそうな顔をしたような気がした。