「アン、今回は中々面白いやり方だったな。」


黒猫のブレラは私を見てケラケラと笑う。


「あら?褒めてくれてるの?ブレラ。」


「いや、欲だらけの女ってのは
見がいがあるって言いたかっただけだ。」


「ふふっ…ブレラったら♪」


私は赤い傘を手に取り笑った。

すると、ブレラも赤い目を光らせ笑った。


「それで今回はどんなターゲットは?」


「人には見えない物が見えてしまうという
不思議な能力を持つ少女よ。面白いでしょ?」


「ケッ…また面白い女を見つけたもんだ。」