「あれ…?紫風ちゃん?」 アンちゃんがこちらをじっと見て 芽生紅の家の方まで来た。 「うん。アンちゃんは これからどっか行くとこなの?」 「…………まぁね?もう着いたけど。」 「えっ…?」 アンちゃんは一瞬、 不思議な笑みを浮かべた。 だが、私がもう一度顔を覗きこんだ時には いつものアンちゃんに戻っていた。 「紫風ちゃん、傘無いんでしょ?」