願いなんて1つも叶いやしなかった。 「あら。夕陽さん、私はちゃんと叶えたわ。 絵になった貴方は春涅さんより美しい、そして絵も彼女より良いものになってる。」 どういうことなんだろう…。 訳分かんないよ…。 「貴女の作品は金賞に輝き、ずっと博物館に展示される事が決定したのよ。貴方は作品だから、ここで大人しく飾られる事ね。」 と言う最後の雨森さんの声が聞こえて それ以来、彼女の声は聞いていない。 私が分かるのはもう二度とここからは 出られないと言うことだけだった。