私がそう言うと雨森さんは 私に赤い傘を開いて差し出た。 「これを貴女が手にした瞬間、 絵は完成するから安心して?」 と微笑みかけてきた雨森さんが 何を考えているのか分からず、 取り合えず、赤い傘を受け取った。 その瞬間、私の体は動かなくなった。 そして回りには見たことのある景色…。 私が今、まさに描いていた絵の景色だ。 そして空間一杯にこう言う声が聞こえた。 「ほらね。貴女が絵の中に入った お陰で絵が完成したわね。夕陽さん?」