私は驚いて、後ろを振り返った。 すると、そこには…… 「雨森…さん?」 いつもと違う雰囲気の袴姿の 雨森アンが立っていた。 「何で私の屋敷にいるの。手を離して!!早く完成させなくちゃ、春涅さんに勝てない。」 「大丈夫よ…夕陽さん。一度落ち着いて? もう描かなくても貴女の絵は完成する。」 雨森さんは不気味に笑っていた。 私は少し怖くなった。 「で…でもっ!!描かないと赤い傘も私も、 絵の中には足りないわ。お願い、離して…」