全て美しく凛々しくパーフェクトで なくてはならない私に足らないのは芸術。 悔しいけれど《樫野 春涅》には勝てない。 私は廊下の途中で立ち止まり、 黙り混んだままうつむいた。 そんな私を見て変だと思った秋と 皐月が声をかけてきた。 「だ…大丈夫ですか?夕陽様。」 私の肩にそっと寄り添う彼女達を私は 軽く見て突き放した。 「………悪いんだけど、 秋と皐月、先に教室に戻ってて…。」 それだけ言って。