「夕陽様のがお上手ですよ。」 「この濃い紅が素晴らしいですわ。」 秋と皐月は正直春涅さんの絵を ほとんど見ていないんだろう。 見比べているのかと思った 目線が私の絵の方に止まっていた。 そして、春涅さんの絵に対して クスクスと嫌な笑い声を立てていた。 でも、どこからどう見たって春涅さんの 絵の方が美しく、儚げで…だけどどこか 強くて凛々しい。 私にはない… そんな秋の訪れを描いている。